ウルトラマンブレーザー 第16回
貸したノートにお礼のつもりか絵を描いて返してくるような子
「悪気はないんだろうけど……」
お前も描いていいよ
「もう先週の話だよ運動会」
「いいんだよ無理しなくて。ゆっくり寝てれば?」
「サービス残業して家でもサービスじゃ疲れるでしょ」
諦められてる
「隊長カメラ切り忘れてます」
「パンツ見えてますよ」
「そうかこいつ元々絵だから絵を食うんだ」
へぇ~
「今度はもっと大きく描こうぜ」
「落書きくらいいいじゃないか」
「違うの。やっと子供らしいことしてくれたなって」
「話してないよネットでつぶやいただけ」
「余計ダメだろ」
うーんこの
お父さんの仕事の都合でアメリカに
大人にバレてしまい集まってくる
「こうなったらガヴァドンをもっと大きくしようぜ。大人に負けないようにでっかく、でっかくだ!」
「あの怪獣ただ寝てるだけですね」
「巨大生物はただ寝ているだけでライフラインを侵害し市民生活を脅かす。それが上層部の見解だ」
世知辛い
ガヴァドンに逃げるよう呼びかける子供たち
爆撃始まってしまった
ブレーザーに変身して倒れてくるビルから子供たちを守る 「ブレーザー」
ガヴァドンとブレーザーの戦闘になってしまった
「やった!ひっかかった!」
「ああ!惜しい!」
「ガヴァドンはただ寝てただけじゃないか!」
叫ぶ子供たち
「僕らが君を大きくしすぎちゃったんだ。もう一緒にはいられないんだよ」
夜空の絵になった
絵の怪獣として最高
「世界中が僕たちの秘密基地みたいだね」
「手紙書くよ」
「なあジュン。たまにはパパとも遊んでくれよ」
コミュニケーションがテーマにあるんだったっけ
非常事態下ではぐれた子供にまっさきにかける言葉としてはちょっと唐突感がある
まあジュンくんを含めた子供たちがガヴァドンの傍にいたのは見てたし、最後ブレーザーはガヴァドンを持ち去って終わってるので、「危ない遊びをしてた」という認識に近いのかもしれない
なんであそこにいたかわからなかったからこそ遠慮がちな我が子のことをもっと知ろうと思ったのかもしれない
もう一度夜空のガヴァドンを見やるジュンくん
「どうしたの?」
「なんでもない」
ひみつ
尺の制約の厳しさと子供たちが主役になるという演技上の難しさもあって展開に滑らかでないところは感じた
内面の変化を表現するのが制約の関係で難しそうだ
大人に負けないように大きくする発想に至る過程
最後に「大きくしすぎちゃった」と述べるに至る過程
2軸あったかな?
ヒルマ家のディスコミュニケーションの顛末
親子で見られるテーマ
少年の秘密の思い出
わりと共感しやすい情緒的なテーマ
子供に演技してもらう点がなかなか難しい
ガヴァドンとはなんだったのか
別れることになってしまうペットのようなもの?
ただ、ペットと見ると離れ離れになるという別れ方が現代的にはご法度に近い
最後まで面倒を見ましょう
だんだんオオゴトになってしまう怪獣
途中まで隠し事ではあったけど、嘘のような後ろめたいものではなかった
寝ているだけでも市民生活を脅かすという上層部の判断
まあそういうところは実際ありそう
悪気はなくても度が過ぎてしまって相容れなくなってしまったもの
秘密基地などで度々、大人vs子供の構図が出てくる
でも態度や心理的なものを象徴するのであったら、大きくなる一方ではなくて、反省して小さくなって納めるとか抑え込んで大人になっていくのが自然な気はする
過去とか積み重ねたものであれば減らないかも
反省すべき悪徳ではなく、むしろナイーブすぎて相容れない良心のようなものかも
ガヴァドン自身は結局害意のようなものはなかった
たとえば人間は生活圏を広げるために自然を切り拓いたり、食べるために家畜を育てては屠ったりもする
大人の都合から言えば人間社会の基盤になっていてそれを捨て去るのはむずかしい
でも良心の呵責を感じるようなものである
理論武装してみたり、見て見ぬふり、知らないふりをしてみたりはするけれど、どこかで一抹の罪悪感もある
その良心に目を向けて、どんどんそれが大きくなってくると社会と相容れなかったり対立するような事が起こる
熊の保護を訴える活動とか
こう思うとこの話の主人公がジュンくんなのもキャラクター的に噛み合っているように思える ヴィーガンとか
結局力のない子供の抵抗は制圧されてしまうのだけど、それでもその為に戦ったことは志を共有した秘密の仲間の間では勲章のように輝いて残るものかもしれない
どこにいてもいつでも輝く夜空の星座
初代ウルトラマンのガヴァドンは七夕だけらしい